今日からまた寒くなるそうで…
皆様体調管理をしっかりとされてくださいね(^-^)
さて今日話題は
「人の話をちゃんと聞けない」と思う人こそが、本当の“聞き上手”になれる!
「聞く力」
この「聞く力」を鍛えるにはネガティブになることが必要だと!
コミュニケーション能力が高い人を見ていると、ネガティブとはほど遠いような気もしますが…一体どんな理由があるのでしょうか。
私たちも陥っている「聞いている途中でわかった気になる現象」
ある日、池袋駅の改札で年配のおじさんが駅員さんに道を聞いていました。
駅員さんは慣れた様子で、「こちらをまっすぐに進んで、右手に曲がって、23番の出口に進んでください」と説明をしていました。
ところが、そのおじさんは、駅員さんが説明している途中にもかかわらず、「あぁ!? どこ!? 」と声を被せてしまっているんです。
しかも、その後には「何言ってるかわかんねえんだよ!」と駅員さんにキレはじめました。
そのやりとりが6回は続いていました。
駅員さんは道を聞かれ慣れているので、誰もが迷わないであろう、わかりやすい説明をしているんですが…
「右」や「23番」って、小学生やおじいちゃんがおばあちゃんが聞いてもわかる言葉ですよね。
こういうのを「浅い言葉」といいます。
浅い言葉というのは受け取り方のブレが少ないので、コミュニケーションにおいて非常に使い勝手のいい言葉です。
それでもおじさんは「わかるように言えよ!」と怒っていました。
最初は、「このおっちゃんは話にならないな」と思っていたのですが、何度も繰り返されるやりとりを見ているうちに、気づいたんです。
これは、自分も含め多くの人が陥っている、「聞いている途中でわかった気になる現象」ではないかと。
声に出さないだけで、思考の中では同じことをやっている
今回の例では、駅員さんの説明に声を被せていたので、おじさん側が悪いというのがわかりますよね。
では、声が被っていなくても、思考が被っていたらどうでしょう?
相手の人が話している途中で、「それってこうだよね」と、自分の頭の中で決めつけてしまっていたら?
おじさんも「自分が聞きたいのはそれじゃない」と思い込んでいたから、「そうじゃなくて!」と声を被せていたんです。
もしかしたら私たちも、声に出さないだけで、頭の中では同じことをやっているのかもしれません。
FacebookやYouTubeのコメント欄を思い出してみてください。
あのコメント欄にはたまに、発信者の言いたいことを全部受け取る前に書かれているコメントがあるんです。
たとえば「前向きな言葉を使えば、前向きな心が育まれる」という話を YouTubeで発信していたとします。
するとコメント欄に、「人間はポジティブな面だけじゃないと思います」という書き込みがくるんです。
たしかに、そのコメント自体はおっしゃるとおりでしょう。
でも、そのYouTubeで話していたのは、「人にはネガティブな面とポジティブな面の両方があるけれど、前向きな言葉を使うことで、前向きな気持ちに変われます」という内容なんです。
そこに、「人間はポジティブな面だけじゃないと思います」とコメントするということは、話を聞いていないんでしょうね。
「聞けていない」という前提に立とう
私達だって、人の話を30分、10分と、ちゃんと聞くことができるでしょうか?
Aさんの話は30分でも聞けるが、Bさんの話は1〜2分しか聞けない。
上司の話はちゃんと聞けても、部下の話は聞けない、という人もいるでしょう。
そこで必要なのは、「自分がちゃんと聞けていない」という前提を意識することです。
これができないと、「聞く力」は鍛えられません。
おじさんは、「俺は聞いているけれど、お前の言い方がおかしい」ということが前提になっていたので、「何言ってるかわかんねーんだよ!」と、怒りの矛先を相手に向けていました。
「成長する」というポジティブな面を伸ばしたければ、「聞けていない」というネガティブな面を意識することが重要です。
ただ、私達はどうしてもポジティブは良いことでネガティブは悪いことだと、二元的に判断してしまいます。
自分を成長させたいときには、その二元的な考え方が大きな機会損失につながります。
むしろ、「自分はできている」と思い込むことこそ、もっとも危険なことです。
ネガティブな思考を持つことで、ポジティブな変化を遂げられることを意識してください。
日々成長しないと!ですね(^-^)
本日も宜しくお願い致します(^-^)